活性酸素の4つのタイプとは?

活性酸素の4つのタイプ

酸素分子は状態が不安定なので、常に他の物質の電子を狙っています。ですので、酸素分子は以下の4つの方法のどれかで電子を奪い、自分が安定しようとするのです。

・酸素分子の電子の奪い方4つ

①他の物質から電子を1個奪ってきて、片方の酸素原子の第4軌道に取り込む
②他の物質から電子を2個奪ってきて、両方の酸素原子の第4軌道にそれぞれ1個ずつ取り込む
③2個で結合している酸素原子の片方の第4軌道上の電子が1個が、もう片方の酸素原子の第4軌道上に入り込む(結果として、片方の原子の第4軌道は空っぽになる)
④酸素分子が分裂して互いにどくりつした酸素原子となり、各自の第5軌道に水素原子の電子を1個ずつ取り込む

酸素分子が安定しようとする過程の中で酸素分子は反応性がとても高い(「ラジカルな」)危険物質である活性酸素になります。酸素分子がどれを選択するかによって生成される活性酸素のタイプが異なるというわけです。
活性酸素には、スーパーオキシドラジカル、過酸化水素水、一重項酸素、ハイドロキシルラジカル(ヒドロキシルラジカル)の4つの種類があります。

スーパーオキシドアニオンラジカル
人間の体内でもっとも大量に発生する一般的な活性酸素で、安定した酸素分子の一方の原子にある電子が1つかけた状態で酸化力が強く、寿命は10万分の1秒です。

過酸化水素
酸素原子と2つと水素原子2つが結合してできた活性酸素で、殺菌剤として知られています。銅イオンや鉄イオン,スーパーオキサイドアニオンラジカル+水素イオンと出会うと、ハイドロキシラジカル+一重項酸素に変わり、寿命が長いのも特徴です。

一重項酸素
通常の酸素(三重項酸素)から電子が2つ欠けた状態で、反応性が強いため次々と他の活性酸素に姿を変えていきます。皮膚が紫外線にあたると皮下組織内で発生します。

ヒドロキシルラジカル
過酸化水素を半分にしたような構造で酸化力が最も強い活性酸素です。反応が早く、寿命は50万分の1秒です。過酸化水素と反応してスーパーオキサイドアニオンラジカル+水+水素になります。

活性酸素とフリーラジカル
ラジカルな物質を「フリーラジカル」、「ラジカル」といいますが、「(フリー)ラジカル」はすべてが活性酸素というわけではありませんが、一般的に「ラジカル」といえば、活性酸素のことを指します。